バットの素振り行為による事故防止対策要請(注意喚起)

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コロナ禍の収束が見通せない状況ではありますが、各地のこども会においても徐々に活動が再開されているようです。
当連合会事務局にも事故第一報が入ってくる頻度が増えて参りました。

この先スポーツ行事や文化的行事が盛んになってくるような季節を迎えます。同時に事故が多発する時期でもあります。
中でもちょっとの不注意により重大な事故につながる事例がソフトボールのバット素振り事故です。最近でも4件の不注意事故が起きています。その都度対象のこども会代表者等へ注意喚起文を送っておりますが、あまりにも不注意過ぎるこの状況を看過することは出来ず、今回は各地のこども会育成者及び指導者の方々へ広くこの事例をお知らせし、しっかりとした安全対策を講じて頂けますようにお願い致します。
以下に事例と対策をご紹介致します。少しでも皆様の活動の一助になれば幸いです。

【事故事例4件】
◆事例① 
A市 2018年11月発生 負傷者:小学3年生男子 行事:ソフトボール練習

状況)小学校運動場にてバッティング練習中、順番待ちをしていた時に前の子がバットを持って素振りをしてしまい、そのバットが下あごに当たった。
症状)右ほほが裂けて、口から多くの出血があった。
治療)応急処置としてすぐに右ほほ部の圧迫止血を行い、救急車で病院へ搬送。
到着後すぐに右ほほを縫合処置しレントゲンを撮ったが、詳細なレントゲンを撮るため翌日歯科口腔外科を再診。CT検査にて「下顎骨骨折」と診断され同日より入院。
咬合固定用のバンテージ、マウスピースにて保存療法を行う。以後外来にて経過観察を行い計6回通院。レントゲン検査をした結果、骨折部に骨増生を認め翌年2月治癒と判断された。

◆事例② 
B市 2019年11月発生 負傷者:小学2年生男子 行事:ソフトボール練習

状況)小学校グラウンドにてソフトボール練習中、高学年が素振りの練習をしている所に誤って近づいてしまい、振ったバットが首筋と顎に直撃した。
症状)首筋の打撲と顎の裂傷を負った。
治療)応急処置としてすぐにアイシングと止血処置をした。
同日病院を受診し、「頭部外傷・顔面挫創・頚部挫傷」と診断された。縫合処置をし、計5回通院し、12月治癒と判断された。

◆事例③ 
C市 2019年12月発生 負傷者:小学5年生男子 行事:ソフトボール練習

状況)小学校グラウンドにてソフトボール練習中、メンバーが振ったバットが口に当たる。
症状)左唇内が粉砕し、口の上の皮膚が剥がれ出血した。
治療)応急処置としてタオルで口を押さえ止血。
同日クリニックを受診したが、縫合の必要ありとの診断で、別の病院を紹介され受診。「上口唇裂創」と診断され縫合消毒処置した。計4回通院し、同月治癒と判断された。

◆事例④ 
D市 2020年2月発生 負傷者:小学4年生男子 行事:ソフトボール練習

状況)小学校グラウンドにてソフトボール練習中、素振りをしている子供の近くに座っていたところ、突然バットが頭に当たった。
加害者の子供は、自分の近くに座っている子供がいると気が付かなかった。
被害者の子供は、バットを持っている子供が近くにいると思わなかった。
治療)急いで救急車を呼び病院に搬送、入院となった。
その後CT検査の結果、①急性硬膜下血腫・頭蓋内に達する開放創合併あり
②頭蓋骨陥没骨折 ③頭部打撲傷と診断された。
血腫の増加を認め、神経症状悪化の可能性もあることから同日血腫除去の手術施行。
3月に退院。以降通院し、7月に治癒と判断された。

【安全対策例】
1.バットの素振りをする場所を限定し、更に素振りをするスペースをネットで区切る。
2.全員に対し、周りをよく見させて状況を把握させ、安全確認をするよう指導徹底を行い、
実践させる。
3.練習時間や試合開始前に時間・場所を決めて皆で取り組む素振りタイムを設ける。
4.素振りの有無に関係なくバットを持っている子供を常に監視する大人を必ず配置する。
5.練習や試合の前に素振り事故の実例紹介、また一瞬の不注意から死亡や後遺障害にまで至る大事故になる可能性のあることを選手たちに教育し続ける。

※各チームの監督、コーチはじめ指導者の皆様、将来ある子供たちの安全確保のため、是非とも十分な安全対策をお願いいたします。

一般財団法人 大阪府子ども会育成連合会